新年二発目〜疲労感〜

角田光代空中庭園」読了。

 

ダメ人間だらけの世界を全肯定するような優しくも空恐ろしい作品。

 

何かの歌の歌詞を思い出した。

 

「僕たちは最初から間違えていた」

 

 

 

角田光代さんは、文章がうまい。

 

こねくり回しているわけでもなく、比喩がバシバシ決まっている、というわけでもない。

 

何というか、伝えたいメッセージがあるとして、そこに最短距離で向かう感じ、とでも言おうか。

 

最低限の言葉で最大限を伝える名手、というのは言い過ぎか。

 

 

 

話は変わるが、小さなこだわりをひけらかすのは、自分にはあまり向いていない。

 

実績を一つ最初に突きつけたい。

 

そもそも、どんなこだわりを持っていようが、それをひけらかすことで悦に浸ろうが、人はいつか死ぬんだから、自分さえ良ければと思って生きるしかないのだ。

 

ただはっきり言えるのは、大概の小さなこだわりは、「それがどうした」の7文字で蹴散らされる。

 

それを蹴散らさないのがこの社会の優しさだし、蹴散らされないほどの何かを持っておく方が、確かだ。

 

 

 

一方で、世界は広い。

 

小さなこだわりなど大海に浮かぶ藻屑がごとし。

 

別に対世界で生きているつもりはないが、どうせならそういう視点で生きた方が望ましい、とは思う。

 

現地に行って、空気を吸って、帰ってそれを吐き出したい。

 

お前も、お前も、お前も、ちっぽけだよ、って言われないように(誰もそんなこと言わないけど)。

 

 

 

そういう広い世界に対して、自分は一体何ができるのだろう。

 

小説を書くことで、何らかの波紋を起こすことはできるのだろう。

 

駅伝を見ている暇は、俺にはないんだよ、って思ってしまうぐらいには、焦っている。